Waldoはどこに行く?

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宮澤賢治 春と修羅 「丘の眩惑」

1月6日、賢治は七つ森やくらかけ山の辺りを歩いていた。

「屈折率」「くらかけの雪」「日輪と太市」
これまでの詩と違い、この「丘の眩惑」では、太陽が光り輝くようすが覗える。

太陽を覆い隠していた雲は晴れ、これまでとは違い、太陽の存在感は強くなった。
そして、これまで降っていた雪は、大地を覆い、太陽の光りを受け、照り返している。
雪は解けながらも太陽に負けじと、キラキラと輝いている。
陽の光は強くなり、笹の雪をどんどん融かしている。
その様は、燃え落ちるように。強く、はかなく。

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   丘の眩惑

   ひとかけづつきれいにひかりながら

   そらから雪はしづんでくる

   電(でん)しんばしらの影の藍てん(インデイゴ)や

   ぎらぎらの丘の照りかへし

   

     あすこの農夫の合羽(かつぱ)のはじが

     どこかの風に鋭く截りとられて来たことは

     一千八百十年代(だい)の

     佐野喜の木版に相当する

   

   野はらのはてはシベリヤの天末(まつ)

   土耳古玉製(ぎよくせい)玲瓏(れいらう)のつぎ目も光り

       (お日さまは

        そらの遠くで白い火を

        どしどしお焚きなさいます)

   笹の雪が

   燃え落ちる、燃え落ちる

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